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あなたとHTB


このページは令和元年12月22日放送分から引用しています。

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森・佐藤両アナウンサー

佐藤良諭アナウンサー

おはようございます。

「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りと放送のあり方を目指す番組です。
さて、今回の審議対象番組は
今年10月に開催された
第518回の放送番組審議会で審議されました
テレメンタリー2019「降る、揺れる、崩れる」と
11月の第519回で審議されました。
イチオシ!!スペシャル「鉄道で行こう!留萌線の旅」です。

森さやかアナウンサー

テレメンタリー2019「降る、揺れる、崩れる」は、
北海道胆振東部地震から1年たった被災地と被災者の今の姿を、
取材しました。

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テレメンタリー2019「降る、揺れる、崩れる」

森アナウンサー

北海道胆振東部地震から1年が経ち、世界的に類を見ない土砂災害に
見舞われた厚真町で、米農家、佐藤泰夫さんは、先祖代々の山を
手放すことになりました。
地震がもたらした「土砂災害」の原因を取材するとともに、
被災者の今を描きます。

佐藤アナウンサー

この番組に対して、番組審議会の委員から頂いた
ご意見から、まずは評価点を紹介します。

≪評価点≫

●法律にしても 行政にしても 個人にしても
考えればわかりそうなことを実行できていないという
問題提起を30分弱の番組に凝縮させた
質の高いドキュメンタリーだった

●身近な人を失い 家を失い
当たり前と思っていた日常の生活を失う
この番組も 災害の理不尽さを
視聴者に強く意識させる内容になっている
そして「それぞれが身構えなければならない」と
訴えているように感じた

●この国の災害の形が大きく変化していることを
感じているが
行政が行っている災害対応や被災者へのケアが
旧来から変化しようとしていないことを炙り出した番組だ
テレビの大切な役割を立派に果たしてくれ
強烈な問題提起を社会に投げかけた上質の番組だ

●タイトル画面で 山頂から麓まで動くドローン映像が
山が崩落する動きに沿うかのようでなかなか迫力があり
他で見られるものではなく とても印象的だった

森アナウンサー

●あのドローンの映像は素晴らしい
山肌が液状化して流れ落ちて 地滑りが起きる
ということを実感できた
科学的な検証の数々から 新しいタイプの災害に
北海道の各地が隣接しているということを実感できた

●広大な土地の中 なぜわざわざ山のすぐ側に
住居があったのかも
度重なる洪水の経験からそうなっていると知り
災害の予想の難しさを感じた

●田植えをする子どもたちと 半壊した佐藤さんの自宅
土砂に埋まったビニールハウス
平穏な日常と 地震で平穏が失われた非日常が映し出される
その鮮明な対比がとても印象的で
「すべて変わっちゃった」という佐藤さんのひと言が
重く心に響いてきた

●山が崩落すると所有者の責任において
防災工事を行わなくてははいけない
莫大な費用がかかり 出来なければ
山を手放さなくてはいけないと初めて知った
「災害に便乗した乗っ取りみたいなもんだ」という
佐藤さんの言葉が印象的だ

佐藤アナウンサー

ここまでは、委員のご意見のうち
評価点をお伝えしました。
このあとは、番組に対して頂いた要望点、改善点と
提言をご紹介します。

《要望点・改善点》

▲土砂崩れと盛り土の問題を2つ取り上げたことで
わかりにくさと
趣旨がはっきりしないという印象を受けた

▲番組のタイトルから受けるイメージと番組を
構成しているコンテンツとの間に少しズレを感じて
番組の主題が何だったのか 
明確に見出すことができなかった

▲土砂災害のメカニズム 原因が主なテーマなのか
被災者の思いに寄せた話なのか
どっち付かずの印象を受けた

▲厚真町の災害盛り土マップが
公表されていなかったことは 地滑りとは関係なく
宅地の一部が盛り土であり 強い揺れには耐えられなかった
ということと混同されている

▲30分弱の時間の中では
少し消化不良で中途半端になってしまった
1時間程度の番組としても
十分に見応えがある内容になったと思う

▲「家を買うときに 来歴 地質 地形を調べずに
買うというのは信じられない」という
京都大学防災研究所の教授の発言が自己責任論を
言わんとしているようで 大きな違和感があった

森アナウンサー

▲知らないよりは知って買う方が良いことは当然だが
一般の人はどうすればそれを知ることが出来るのか
この場面を見ていた人のほとんどは疑問に思っただろう
インタビュアーが質問して
その方法も提示すれば良かった

▲昔からそこに住んでる人はどうすればよいのか
住まなくてはならない人はずっと恐怖を抱えながら
生活しなくてはならないのか
この事も まだまだこれからの課題として
番組で取り上げてもらいたい

▲個人が所有している里山が 地域に果たしてきた
役割の大きさをもっと伝えられなかったか
もう少し 地域にとってどんな山だったのかを
描いてほしかった

▲被災の先に希望が全くと言って良いほど
描かれていない
制作意図とは違うかもしれないが ほんの少しだけでも
将来に光が見える材料を入れて欲しかった

《提言》

☆今回の番組で沢山の課題が見えた
そして そのほとんどが解決されていない事も見えた
道のりは長いと思うが
これからも番組を作り続けていってもらいたい

☆ここ数年 様々な災害が頻発していますが
このような取材で 命を守る情報を発信してほしい

佐藤アナウンサー

イチオシ!!スペシャル「鉄道で行こう!留萌線の旅」では、
今後の存続が危ぶまれているJR留萌線沿線を俳優の宇梶剛士さんと
土屋まりアナウンサーのコンビが巡ります。

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イチオシ!!スペシャル「鉄道で行こう!留萌線の旅」

佐藤アナウンサー

深川駅から留萌線の終着、留萌駅を目指し、
俳優の宇梶剛士さんと土屋まりアナウンサーの2人が、
鉄道の旅の醍醐味を味わいながら途中下車し、
沿線の魅力的な町を訪問し、土地の歴史や初めて知る
名所や名物をとことん体験します。

森アナウンサー

この番組に対して、番組審議会の委員から頂いた
ご意見から、まずは評価点を紹介します。

●初夏の緑がきれいな田園を
1両だけの電車が走る
冒頭のドローン映像はいかにも
ローカル線の旅番組のオープニングで
これから始まる番組の期待を
膨らませてくれた

●昭和を感じる朴訥とした宇梶さんの雰囲気と
今風でゆるい感じの土屋アナウンサーの雰囲気は
ローカル線の旅にぴったりだった
かみ合っているような いないような2人の掛け合いも
ゆっくりと穏やかな番組のペースを崩すことなく
飽きがこない間合いの仕上がりになっていた

佐藤アナウンサー

●恵比島駅に名前が2つあるという謎は
無人の駅舎にある人形の効果もあり ワクワクした
この駅が20年前のNHKドラマ「すずらん」で
使われたセットだったという話をしてくれた
地元の女性たちとの会話のシーンは
ローカル線の旅の醍醐味を感じさせてくれた

●絵付けしたあんどんも 後日祭り当日の取材もして
丁寧なつくりになっていた

●2人が絵を描いたあんどんは
お祭りで壊すことで
五穀豊穣や商売繁盛を祈る意味があるとの
ナレーションが 丁度良いタイミングで流れ
2人が沼田町のために役立ったという
ストーリーにする好演出だった

●この地域でしか味わうことのできない
貴重な体験のひとつである化石の発掘体験は
自然の風景を交えながら トレッキングでも
しているかのような映像が雄大で 興味をそそられた

●あんなにすぐ化石が見つかるなんて
私も化石も掘ってみたいと思った

●沼田町で 2人で小道を歩いて
通り過ぎた道沿いで スタッフが蛍を見つけ
何も言わずに通り過ぎたはずの土屋さんが
「何か 私さっき見えた気がする」と発言したのには笑った
全く字幕などは出ていなかったが
土屋さんの自由奔放な良さが現れている

●ホタルについては 早すぎて
見られないのではと思ったが
実際にはホタルが見られて
期待していなかった分 嬉しかった

森アナウンサー

委員のご意見のうち
評価点をお伝えしました。
このあとは、番組に対して頂いた要望点、改善点と
提言をご紹介します。

《要望点・改善点》

▲鉄道で回るからこその味わいや
醍醐味を伝えるべき番組だったと思うが
その点にもっとこだわれなかったのだろうか
ここのこだわりが
中途半端だったのではないか

▲最近の多くの旅番組 街ブラ番組に共通する
「行き当たりばったり感の演出」
演出には功罪あると思うが 何度も繰り返すと
興ざめする危険もある
その定番が本当に必要なのかどうかは
常に問い続ける必要はあるのではないか

▲映像のボケ感が見づらく 焦点が合わせづらかった
自分のプレーヤーが悪いのか 老眼のせいか悩んだ

▲行き当たりばったりなのであれば
あのレンズのチョイスは間違っていたのではないか
単焦点レンズではなく
もっと被写界深度の深いレンズを選び
見つけたもの 出会ったもの
様々な画を拾おうとする姿勢が必要なのではないか

▲始発の深川駅で食べた「ウロコダンゴ」は
宇梶さんの食レポでは「もちっとしている」
「好きなタイプの食べ物」というやや抽象的なコメントで
今ひとつ「ウロコダンゴ」の持つ素朴なうまみが
伝わらなかった

佐藤アナウンサー

▲「秩父別(ちっぶべつ)」の地名の意味を
話すシーンは 答えがわからなかったので
あそこは ナビゲーター土屋さんから答えがあったり
または 差し込む情報が欲しかった

▲温泉宿の食事や温泉のシーンが全くなかったのは
なぜなのか気になった
番組を見て 同じルートで旅をしたいと思う人にとって
宿泊に関する情報はとても重要だ

《提言》

☆こうした地域の魅力を発掘して広く伝えることも
地方局の役割として重要だと感じた

☆道内にある他のローカル線についても
続編として 地元沿線のお祭りや見所 グルメ
地元の人との語らいなどを紹介するという
このノリの番組をまた作っても良いのではないか

佐藤アナウンサー

「あなたとHTB」次回の放送は
1月に開催される
第520回放送番組審議会における
委員の皆さんのご意見を紹介いたします

来年2月23日(日)に放送です

過去の放送より