HTB 北海道テレビ放送 会社案内

TOP > 番組向上への取組 - 番組審議会だより

番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,2ヶ月に一度第4日曜午前5:35から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第520回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2020年1月23日(木)
15:00~17:05

画像
審議対象番組

テレメンタリ―2019「いまを生きるアイヌへ」

出席委員
岡田美弥子委員長
斎藤 歩副委員長
佐賀のり子委員
佐藤 敦委員
貝澤珠美委員
気賀沢祐介委員
松原宏樹委員
穴澤龍治委員
森平和歌子委員(新任)
会社側出席者
代表取締役社長寺内達郎
常務取締役森山二朗
取締役岡 茂憲
報道情報局長中川圭亮
番組担当プロデューサー沼田博光
番組審議会事務局長斎藤 龍

【審議対象番組についての委員意見要旨】

≪評価点≫

●企画意図の明確さや取材の丁寧さ説明のわかりやすさなど、全体的にバランスが取れている。

●アイヌ文化の伝承、親子の物語、人の覚悟についてなど、物語が複層的で非常に良質な番組。

●最も感情を揺さぶられたのは葛野さん親子の葛藤のシーンだ。世代を越えても同じように暮らし同じように考えているという間違った私の思い込みを覆してくれた。

●この番組を見るまで、アイヌについて理解が浅くあまり触れてはいけないような存在だったが、観光業の人材育成に携わっている者として今回とても良いきっかけをいただいた思い。

●番組全体から「熱」のような「怒り」のようなものを感じた。日々何も考えていない自分を「もっとしっかりと考えて!」と叱咤されたような気持になった。

●政府によって自分たちの土地や文化が奪われたという広く重いテーマを、葛野家の祖父 父 子というミクロな視点に落とし込むことで、より具体的象徴的に表現して説得力のある内容だった。

●葛野さん門別さん、2人ともアイヌの文化や精神性を守ろうという姿勢が、民族の誇りにつながっているのだということを浮き彫りにすることに成功している。

●葛野エカシ(長老)の孫の大喜君の目を通して描かれている。私もまだ若手と言われているが、もっと若い今のアイヌの子の考えや思いを知ることができて、とても良い番組だと思った。

●葛野家の親族の葬儀にまでカメラが入り、一部始終を撮影し、放送までこぎつけるのは信頼関係が成立してこそ。丹念な取材の賜だと感じた。

●民族共生象徴空間「ウポポイ」の進め方に関して、自分が何に引っかかっているのかを、番組を見て少し整理して考えることができた。

≪要望点・改善点≫

▲葬儀の部分はとても共感したが、最初、ご遺体が運ばれてきた映像が出たとき、葬儀だとわからず、お葬式なの?どなたが亡くなったの?と驚いた。

▲民俗学者の藤村さんがアイヌ文化を学ぼうとした動機や、アイヌの人口が4年間で3600人あまり減ったことの説明が欲しかった。

▲アイヌは儀式において男の仕事と女の仕事がはっきり別れている。その様なアイヌ文化ならではの事柄を、せっかく儀式を中心に取り上げたのなら知りたかった。

▲主人公の2人の若者のうち、猟師の門別さんが登場する時間が、大喜さんに比べてとても短くバランスが悪いように感じた。

≪提言≫

☆エンディングに、クラウドファウンディングを活用した資金面、SNSなどを活用した広報活動など、彼らをサポートする環境づくりが大事というメッセージが盛り込まれても良いのかなと思った。

☆アイヌ民族に関しては北海道民であっても詳しく知らない人が多い。この番組が系列局を通じて全国放送されるのであれば、番組の中でもう少しアイヌの歴史や今に至る経緯などについて説明が必要だと思う。

次回の放送番組審議会は2月27日(木)開催予定です。

過去の審議会だより