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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,2ヶ月に一度第4日曜午前5:35から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第527回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2020年9月24日(木)15:00~17:10

画像
審議対象番組

HTBノンフィクション「たづ鳴きの里~タンチョウを呼ぶ農民たちの1500日~」

出席委員
岡田美弥子委員長
斎藤 歩副委員長
佐藤 敦委員
貝澤珠美委員
気賀沢祐介委員
松原宏樹委員
穴澤龍治委員
森平和歌子委員
桜木紫乃委員
会社側出席者
代表取締役社長寺内達郎
常務取締役森山二朗
報道情報局長中川圭亮
編成局長橋本秀利
番組担当プロデューサー坂本英樹
番組担当ディレクター沼田博光
番組審議会事務局長斎藤 龍

【審議対象番組についての委員意見要旨】

【評価点】

●ナレーションの「空からここを見つけてください」のひとことに、がっちり気持ちを掴まれた。

●5年の長期にわたり取材し続けた根気と熱意がすばらしいし、その「余裕」を許した会社もすごいと感じた。地元局ならではの取り組みだと思う。

●最後に二つの卵が孵ってヒナが誕生したのは、まさに1500日の長期にわたる粘り強い取材の賜物と感銘を受けた。

●ドキュメンタリーでありながら、山あり谷ありメリハリの利いたストーリー構成で、最初から最後まで引き込まれ、感動した。

●農民の方たちの「鳥の取り分、昔からそうやってきた」という台詞に心打たれた。改めて、北海道の良さ、人の余裕を知ってもらえる映像だった。

●タンチョウを呼び戻す会の方々の、寛容さ、懐の深さが、この奇跡の物語の根底に流れていて、 それをうまく表現できているからこそ、こんなに心地良い番組になっているのだ。

●紗がかかったような映像は、カラーグレーディングの効果かと推測する。それによって、美しい景色やタンチョウなどの生き物に、柔らかさや温かみのある質感が与えられた。

●随所に挿入されたドローンの映像も効果的だった。特に最後の場面で、タンチョウの二羽のヒナが確認された時の映像は、今回の番組のハイライトとして相応しい映像だった。

●タンチョウや渡り鳥が飛ぶシーンのスローモーションは、鳥肌が立つほど素敵な映像で、まるで劇場で映画を見ているような錯覚を覚えた。

●「鳥を撮った」というよりは、タンチョウという鳥を象徴とした長沼町の農家の取り組みを撮った番組。

●「まいづる劇場」については、良いアクセントになっていた。1時間番組を、初めから終わりまで、あの落ち着いた同じトーンで続けるよりも良かった。

●藤村、嬉野の両名物ディレクターの息の合ったナレーションも、番組のスパイスになってメリハリをつける効果があった。番組のテーマとは直接関係のない「遊び」の部分だと思うが、結果として成功している。

●舞鶴地区に遊水地を作った経過について、空からの画像によって解説する場面は、アニメーションを駆使して、本当に解りやすかった。

●一度壊したものを元に戻すと言うのは本当に時間がかかる事を、その一歩を踏み出した長沼町の皆さんの事を番組によって知ることができた。テレビがこれからもこうあって欲しいと思う。

●インターネットなど情報を得るツールがない動物達が、住みやすい環境を整えたことに気付く観察力に驚くと同時に、生命力を感じた。その反面、人間という生き物はなんてエゴイズムなのかと複雑な気持ちにもなった。

【要望・改善点】

▲タンチョウを呼び戻す会以外の方はどのように感じているのか、実際食害も発生しているため、 批判的にとらえている方もいらっしゃるのではないか。そこを掘り下げると厚みが出たようにも思う。

▲「まいづる劇場」は、ない方が良かった。番組に引き込まれてきたあたりに挿入された2回目からは、この番組の雰囲気とのミスマッチを感じて、少し邪魔に感じた。

▲タンチョウの生態について要所要所で補足説明が欲しかった。

▲タンチョウに関係なく、この土地で暮らす人々の取り組みを撮ろうとしたのではないか。そこへ予想以上にあっという間にタンチョウが来てしまい、番組の構成を組み替えなければならなかったのではないか?そんな気がした。

【提言】

☆今回の番組は、二羽のヒナの誕生で一応の完結となったが、タンチョウの飛来、繁殖はこれからが本番であり、生息数が増えるに従って、人間の営みとの摩擦もさらに増えてくると思う。人間と自然の共生のあり方を、実例を以って伝えるためにも、取材の継続と続編の放映に期待したい。

次回の放送番組審議会は10月22日(木)開催予定です。

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