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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員8名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は、2ヶ月に一度第4日曜午前5:40から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第559回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2023年11月22日(水)15:00~17:00

審議テーマ

「テレメンタリー2023 労組の男 ~最後の闘い」(10月29日(日)放送分)

出席委員
岡田美弥子委員長
桜木紫乃副委員長
及川華恵委員
鍋島芳弘委員
田村ジャニーン委員
樋口太委員
横田伸一委員
清水友陽委員
会社側出席者
代表取締役社長寺内達郎
取締役佐古浩敏
報道情報局長伊藤伸太郎
編成局長戸島龍太郎
報道部副部長広瀬久美子
番組担当プロデューサー濱中貴満
番組担当ディレクター高橋海斗
番組審議会事務局長渡辺 学
番組審議会事務局吉田みどり

【審議対象番組についての委員意見要旨】

≪評価点≫

・札幌地域労組の副委員長、鈴木一さんを描くドキュメンタリーで、30分があっという間だった。地域労組の説明、鈴木さんの活動、進行中の案件、現場の労働者の思い、日本の労働争議件数の低さ等、バランスよく、またテンポよく伝える番組であった。

・重要なテーマを取り上げたと思う。日本の労働組合は存在感が低下する一方、働き方や働く人の国籍などが多様化でしていることで、労働者の抱える問題は複雑になっている。本来なら労働組合の役割が重視されるべき状況なのに、現状は違うというところに、この番組の問題意識があるように感じた。

・番組冒頭は迫力があり、引き込まれた。また、地域労組の説明は分かりやすくよく理解できた。また、ナレーションも落ち着いた語り口で番組に合っていたと思う。

・会社側との団交の現場はあまり目にする機会がなく、希少さがある上に迫力があった。激しい追及のシーンに嫌悪感を持つ視聴者もいたかもしれないが、それでも、生々しいやりとりはリアリティーを増していた。

・ゴミ箱に捨てられていたバスの部品、不法投棄された廃棄物の掘り起こし場面の映像に加え、労働者側の「お客さんの安全を守りたい」という発言は、ストが賃上げだけを目的とするのではなく、会社の不正をただし、利用者の安全につなげるためであるという説得力をもっていた。

・番組が始まって間もなく、鈴木さんがこれまで100を超える組織の結成に関わったことや、地域労組の説明などが簡潔にまとめられていたので、主題となる千歳相互観光バスの事例をすんなりと受け止めることができた。

≪要望点・改善点≫

・時間の流れがわかりにくく感じた。取材した期間は、4月の団体交渉から10月まで半年以上あったが、短期間での出来事のような印象をもった。時間の重みを表現することはできなかっただろうか。

・音楽が重く感じた。地域労組を説明するインフォグラフ、イラストも黒中心の色合いで、視聴者からすると、重いテーマである上に、さらに見るのが辛くなったのではないか。逃げ場がない印象を強めた気がする。

・ストーリー自体は明快でストレスがたまることなく視聴できた。ただ、その明快さは勧善懲悪に軸足が置かれているからではないか。番組を見た後に振り返りの考察をすると、様々な疑問や違和感が出てきた。

・番組全体が鈴木さんと江崎さん側に寄り過ぎていて、会社側への取材が十分ではなかったように思えた。中立的な立場で取材ができていたのかどうかという疑問が残った。

・鈴木さんの人物像の描き方は、今一つ迫力に欠けていた。高校生時代の校則への反発や、キリスト教の博愛精神、家族にコーヒーを入れるといったエピソードが紹介されたが、それぞれが浅いものに感じた。

≪提言≫

・4月に行われたストライキは労働条件の改善を求めるものであったにもかかわらず、当時のニュースはバスの利用者が不便を被るとの内容が目立ち、その後のニュースもほとんどなかったので、本番組を見て、初めて実態を知ることができた。今後も継続して取材をしてほしい。

次回の放送番組審議会は2024年1月26日(金)開催予定です。

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