2021.3.16 イチオシ!!で放送

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性別を変えた同級生「女性であることに違和感」

法の壁によって好きな人と結婚できない人たちがいます。 「LGBT」、性的少数者の人たちです。 そんな私たちの身近にある様々な性のカタチを取材しました。

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ヒグマと人の危険な距離 野生動物にエサやりで罰金30万円へ...知床の実態とは

ヒグマにエサをやると罰金30万円。野生動物が人を襲う危険が高まっているとして環境省は、国立公園などでのエサやりを禁止する規定を盛り込んだ改正案をまとめました。なぜこうした法律が必要なのでしょうか。
 2005年に世界自然遺産に登録された北海道・知床。知床半島は世界有数の高密度にヒグマが生息するエリアです。認定以来、多くの観光客が訪れていますが、ヒグマが人を恐れなくなってきたこと、観光客やカメラマンがヒグマを一目見ようと近づいていくことで、人とヒグマの距離が危険なほど近くなり、いつ大きな事故が起きてもおかしくない状態が続いていいます。

クマを山に追い払い、観光客にクマから離れるよう注意を呼び掛ける知床財団クマ対策班が、問題視している一つが、エサやりやごみの放置など。ヒグマが人間の食べ物の味を覚えてしまうと、クマはその味に執着して人に近づく危険なクマに変貌します。人に異常に近づくクマは駆除するしか人間を守る手段はなくなります。クマの生態を知らない人間の行動が繰り返されることで、知床では駆除しなければならない不幸なクマの出没が後を絶ちません。

3月2日、自然公園法の改正案が閣議決定されました。改正案では国立公園や国定公園で、ヒグマやキツネ、野鳥などの野生動物へのエサやりを禁止し、管理者などの指示に従わない場合は30万円以下の罰金を科すことを盛り込んでいます。

知床財団の石名坂豪保護管理部長は「非常に大きな前進」と評価する一方、「これがゴール、完成形ではない。個人的には餌付け行為は国立公園の中だけじゃなく、外でも規制すべき」と訴えます。

また今回の法改正の検討委員会のメンバーでもある北海道大学の愛甲哲也准教授は「野生動物は、規制対象エリアの境界を自由に出入りする。今回、国が法律で野生動物のエサやりを禁止する方向で検討していることについて、私たちそれぞれがこれまでの行動を変え、考え方を変えるきっかけにしてほしい」と訴え、私たちの意識改革が必要だと話しています。

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不安と"思い" コロナ禍の医療現場を目指す学生

感染対策をしながら臨んだ看護師国家試験。
この春、医療現場に飛び込む学生の思いに迫りました。

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2021.2.16
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函館市 伝統の「バスラーメン」相棒との22年の歴史に幕下ろし新たな出発

函館名物・塩ラーメン。
市民や観光客に愛されてきたラーメンの移動販売のバスが22年の歴史に幕を下ろし、再出発しました。

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2021.2.1
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国内初...オジロワシの鳥インフルエンザ陽性 野生動物も「密の回避」を...陰に潜む餌やりの危険

絶滅が危惧されるオジロワシですが、旭川で見つかった個体から国内で初めて鳥インフルエンザウイルスが見つかりました。専門家は感染拡大を防ぐために「エサやり」をやめることがカギと指摘します。
 水の中で弱っているオジロワシ。1月27日、旭川市で見つかり、その後、死にました。環境省が検査したところ鳥インフルエンザの陽性が確認されました。鳥インフルエンザに感染したガンやカモなどの鳥を食べて、感染したと見られています。現場周辺では道の職員が弱っている鳥がいないか調査を行い、北海道大学で検査した結果、強い毒性をもつ「高病原性」であることが分かりました。

 国の天然記念物オジロワシは羽を広げると2メートルを超える大型の猛禽類です。猛禽類医学研究所の齊藤慶輔獣医師は「これだけの数のオオワシ、オジロワシが一挙に同じ場所に集まるという観点からすると、北海道は地球上なかなか類を見ない場所と言えます」と指摘します。オジロワシは主に魚や野鳥など小動物のほか、エゾシカの死骸なども食べます。夏、極東ロシアやオホーツク海沿岸にいたオジロワシは、川や海が凍り付いてエサが取れなくなる頃、北海道に集まり冬を越します。越冬地で毒性の強い感染症が発生すると一気に広がり、数を減らしてしまう可能性があるのです。
 齊藤さんは「感染症が既に入ってしまった状況。とにかく鳥と鳥が密集することは避けないといけない」と話します。齊藤さんが危惧しているのは、観光客に鳥を見せて写真を撮らせるなどするために行われる「観光餌付け」です。知床ではこれから冬の観光クルーズが本格化します。世界で最もオオワシ・オジロワシが間近で見られると毎年、世界中から野鳥ファンが集まっていました。これまでにクルーズの業者と環境省が話し合い、将来的にエサ撒きを無くす方向で努力が続いていますが、いまだなくなっていません。また根室市内では、宿泊施設の前にある氷の張った湖に魚やエゾシカの肉を置き、撮影会を開く施設も見られます。
 齊藤さんは「密集してしまうと感染しているワシの隣に普通のワシがいて、接触したり飛沫感染したり、糞便を口にするという確率がすごく高くなりますので、むやみに餌やりをするということは感染症をどんどん広めようとしている行為だ」と警鐘を鳴らします。
 野鳥に大量のエサをやる光景は札幌の円山公園でも見られます。生態系が崩れたり、野鳥が集まることで感染症のリスクが高まる危険性があります。今回、高病原性鳥インフルエンザウイルスが見つかったオジロワシも、今後、人間の行為によって更に感染拡大を招く恐れがあります。
 齊藤さんは「少なくとも人間が介在しているワシを寄せてしまうという行為、これをとにかくできる限りやめる、これが必要だと思います。」と訴えます。

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2021.1.27
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札幌の公園で野生動物が異常行動...原因は大量のエサやりか 年間約130キロ 北大が調査

札幌の中心部に近い円山公園。国の天然記念物に指定されている原始林と、かわいらしい野生動物が訪れる人を癒します。北海道大学大学院農学研究院の花卉・緑地計画学研究室で公園の計画や維持管理を研究している愛甲哲也さんは、円山周辺の野生動物への餌付けの状況を調査しています。1月中旬、調査に同行するとこの日も木の洞や根元に、スーパーで売られていたと見られるクルミや公園には自生していないヒマワリの種が置かれているのが見つかりました。

愛甲さんの研究室では6年前から遊歩道に置かれているエサの量や種類、人と動物との距離などを継続的に調べています。その結果、およそ1.5キロの遊歩道に年間で130キロものエサが置かれていることが分かりました。

「周辺の三角山や旭山や藻岩山と比べるとかなり特殊な状態だ。ほかの場所で餌付けがないわけではないですけど、ヒマワリの種が散らばっているとかはない」と話します。さらに調査に同行すると直接手のひらから野鳥にエサをやる人がいました。北大のこれまでの調査で円山公園でエサやりを行う人は年間でのべ600人。多い日には1日に7人がエサをやっているのが確認されました。

餌付けをしている人に取材をしましたが、話を聞くことはできませんでした。愛甲さんのこれまでの聞き取り調査では、餌付けの理由は都市化が進んで餌が少なくなり、生きる手助けをしたい、近くで見られて楽しい、かわいがりたい、写真を撮りたい、などが主だということです。

「人との距離も短くて人への恐怖心もない動物が増えていく。さらに人があげたエサに依存していくので鳥の生態自体が変わってしま。一羽の鳥に起きた話だけじゃなく今度はその鳥を食べる他の鳥も集まってきたりして、森の生態系全部がおかしくなっていく」と指摘します。

北大の調査結果を受けて公園には餌付けをしないよう呼びかける看板が立てられました。札幌市みどりの管理課の鈴木浩二課長は「野生動物や環境への影響が餌付けによって懸念される。エサやりはぜひとも自粛していただけるよう声掛けなどの啓発活動は進めていきたい」と話します。

愛甲さんは「人間が本当にやってあげなきゃいけないことは、もともといるべき動物が生きていられるような環境を作ってあげたり、自然をできるだけ元に戻す努力をするべき」と訴えます。

エサやりは動物を一か所に集めてしまい、そこにウイルスが入り込むと一気に感染が拡大してしまいます。動物から人に、あるいは人から動物に感染症が広がる可能性もあり、その意味でも動物を集めるエサやりは人にも動物にも良いことではないという認識が広がっています。